履物の歴史記事の一覧です

足袋靴下の健康法

コラム

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足袋靴下の健康法

足には、土踏まずを形成するアーチがあり、効率よく体重を支えています。加齢や運動不足による筋力の低下などが原因で、アーチが崩れて足にかかる衝撃を吸収できなくなることがあります。「指でタオルをつかむ練習をしなさい」とよく言われます。その効果といいますと、①足指の運動能力があがり、足裏の筋力が強くなる。②足指を使うことで、外反母趾や浮き指、開張足などの足のトラブルが改善される③足のバランスを崩したときに踏んばることができたり、姿勢がよくなる。など上げられます。指でタオルをつかむ練習もおすすめですが、普段から足袋靴下を履くことはどうでしょうか。足袋は、親指が分かれていて、自然と足の指で地面をつかみながら歩ける構造になっています。親指を使うことで、足の筋力をアップさせる効果があります。毎日履くことで、指の使い方を覚え足の筋肉のつき方が変わります。足袋靴下を履くことで、足指を使う習慣ができ、姿勢を整え、歩き方が変わります。100歳になっても自分の足でしっかり歩くためにもやっぱり足袋靴下を一度試してほしいと思います。(宇宙一靴下大好き社長のくつ下話61号 奈良新聞2024年10月9日より)

家の中では履物を脱ぐ習慣

コラム

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家の中では履物を脱ぐ習慣

古代より靴の文化を持ちながらも日本で靴が普及しなかったのは、日本人の「ある習慣」が原因ではないかと考えられています。それは、「家の中では、履物を脱ぐ」という習慣。家の出入りのたびに履物を脱ぐ文化の日本では、木や竹の台に鼻緒をつけた下駄や草履などのほうが便利だったのでしょうか。そのため靴は奈良~平安時代の貴族が権威の象徴として履き、江戸時代は裕福な層が雨天時の汚れを防ぐために使用していたとされます。

そして日本人が家の中で靴を脱ぐ最大の理由は、湿度が高く、足が蒸れやすい日本の気候において家の中や自身の足を清潔に保つための知恵だと言われています。また、靴下が日本へ伝来したのは16~17世紀頃。着物文化だった日本が、明治維新後徐々に洋装になり、靴を履き、足を守るものが足袋から靴下へと戦後本格的に変わっていきました。国産靴下の歴史は150年ほど、その中で技術が磨かれ、靴下そのものも変化を遂げています。

日本の履きものや靴を脱ぐ文化、すこし掘り下げてみると面白いですね。

(2024年9月11日(水)奈良新聞掲載、宇宙一靴下大好き社長のくつ下話59号より)

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