コラム

奈良の技術とお客様の声が紡ぐ、奈良の靴下

奈良の技術とお客様の声が紡ぐ、奈良の靴下

ゴールデンウィーク中にイオンモール橿原の無印良品で行われた「つながる市」には、奈良県の靴下メーカー10社が出店しました。奈良県、特に大和高田市を中心とした地域は、国産靴下の生産量の約6割を占める日本一の産地です。この地では古くから綿栽培が盛んだった歴史があり、靴下生産の歴史も長く、職人により培われてきた高い技術力によって、体の衰えを補ったり、運動や仕事でのパフォーマンスを高める高機能な靴下が実現されています。しかしながら、奈良県の靴下メーカーの多くは他社ブランドの製品を製造するOEM生産が中心であり、奈良県が靴下生産日本一であることは、あまり知られていません。また、単なる消耗品ではない価値ある商品ではあるものの、安価な靴下が主流の中、靴下としては高価な1足1,800円前後の商品を消費者の方々に理解してもらい購入いただくことは、容易ではありません 。このような背景において、メーカーが直接お客様と対話できる機会は、非常に大きな成果と今後の展望に繋がる貴重な場となりました。奈良のメーカーが一体となって出店し、「奈良でつくること」へのこだわりを共有したことは、産地ブランドの認知度向上に繋がり、「日本のモノづくりを進化させる」一歩となったのではないかと思います。

(奈良新聞連載・宇宙一靴下大好き社長のくつ下話75号より・2025年5月14日付)

 

 

 

 

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