コラム

「国産靴下7%」が示すもの」

「国産靴下7%」が示すもの」

国産靴下の生産量が7%に落ち込みました。かつては約10%でしたが、さらに厳しい数字を突きつけられたように思います。衣料品の多くが海外生産へ移った中で今も国内に産地と工場が残っているのは、日本でモノを作る意味がまだ存在しているからだと思っています。日本でモノを作る強みは「高い品質」だけではなく、「作り手と使い手の距離」が近いことにあります。お客様の細かなお悩みを、現場がすぐさま形にして改良できるスピード感と柔軟性こそが、大手には真似できない強みです。しかしその環境を維持する難しさは年々増しています。原材料費などの高騰に加え、深刻な人手不足。靴下製造は、原料選びから編み立て、縫製やプレスまで、多くの人の手を介します。この技術を次世代に繋ぐためには、単に安さを競うのではなく「価値でつながる市場」を自ら作っていかなければなりません。「国産靴下7%」という数字は一見すると衰退の象徴のように思えますが、安価な輸入品の波にさらされながらも「そこでしかつくれないモノづくり」を貫き、守り抜いてきた現場の粘り強さの証です。これからも、奈良の地から「靴下で暮らしが変わる体験」をコンセプトに、日本のモノづくりを足元から問い続けていきます。(宇宙一くつ下大好き社長 靴下博士 西垣和俊 2026年6月24日・くつ下話99号)

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