靴の中で靴下が脱げるのはなぜ?
歩いているとき、いつの間にか靴下がズレたり、ひどいときは靴の中で脱げてしまうことありませんか?人が歩くときつま先で蹴り出すため、どうしても足の前側に体重がかかります。そのため、足の後ろにあるかかとが浮いて靴下が脱げやすくなります。「靴や靴下のサイズが合っていない」「歩き方の重心が偏っている」また靴下は靴の動きに引っ張られて脱げてしまうと考えられます。私は、かかとから脱げてしまうのは靴下の機能を果たしてないと常日頃思っていて、かかとから靴下が脱げないような工夫を考えました。
特許技術の「ダブルヒールロック」。ヒールロックは ヒール=踵をロック 固めるテーピング手法です。かかとの上部とその上の口ゴム部にW(ダブル)にテーピング編みを行うことで今まで以上に伸び難くしています。これにより靴のかかととの擦れから靴下が脱げてくるのを防ぎ、引き下ろされにくくする編み方です。靴下のタイプによって強くしたり、弱くしたりもしています。
これからも「なぜ」からはじまる疑問を解決してまいります。そして、大好きな靴下への探求心はやむことはないでしょう。(2024年6月26日(水)奈良新聞連載 宇宙一靴下大好き社長のくつ下話54号より)